年のベトナム観光業は成長率や外国人観光客数が高水準に達し、市場に対する信頼性が強く確保された。重要な観光市場だけでなく、ホーチャムやクイニョンなどの新興観光地でも、多くのプロジェクトが開発されている。これらの新規供給はリゾートの経営成績に大きく影響を与え、全てのセグメントにおいて競争が激しくなった。特にニャチャンやカムラン湾、ダナン、フーコック島などの重点市場は今後一層激化すると見込まれる。

休暇に利用でき、同時に貸し出しで利益が得られる「休暇用住宅」は普及が広がっている。しかし、ベトナムでは休暇より投資の目的で購入される場合が多い。2017年8月の時点で、ベトナムでは手頃な価格帯からハイエンドまで約42件の休暇用住宅のプロジェクトが運営され、9700戸以上が供給されている。この先3年間でカインホア省、ダナン、フーコック島、ホーチャム、ハロン湾とクアンナム省の沿岸部を中心に、約1万9200戸が新規供給される見通しだ。

休暇用住宅の中ではコンドテル(コンドミニアム+ホテル)の形態が最も好まれ、2019年まで休暇用住宅供給全体の約8割を占めると予想されている。コンドテル増加の要因はリゾート不動産への信頼性向上と、投資主の回収期間短縮の期待にある。

コンドテルは購入者にも投資主にも魅力的だが、市場条件や資産に適した物件で、将来的に有効に管理・運営するために、開発する際の事業計画や事前の実行可能性の調査が肝心だとされる。購入者側としては、評判の良い投資主からの物件を選択し、物件自体の品質と販売施策を詳しく調べるべきだ。

マウロ・ガスパロッティ
Mauro Gasparotti
SAVILLS HCMCのSavills Hotels Asia Pacific Director。ホテルアドバイザー分野において、投資・コンサルタントや市場分析、ホテル開発・建設・投資・開業後の運営などに豊富な経験を持っている。