毎日数分の瞑想を習慣化し脳を鍛える

ベトナムで仕事をしていると忙しすぎて、集中できていないと感じることはありませんか。

あるデータによると、人間が本当に集中している時間はそれほど多くなく、起きている時間の47%は心が揺れ、集中できていないそうです。

実は、個人が自らの仕事の生産性を上げるためにどれぐらいの時間を使っているかというと、1日のうち、たったの2%だそうです。集中して仕事を早く終えたいのに、心が心配事にとらわれて、無駄な時間を使っていると感じる時こそ、あえて時間をとって瞑想をしてみることをおすすめします。3分でも5分でも毎日コツコツ続けていると、脳の構造が変化するそうです。一般的に、脳は加齢とともに収縮するといわれ、40歳を過ぎるとその傾向が現れるようですが、瞑想を習慣化している人は、神経密度が増していくことが研究で証明されています。

特に、瞑想は前頭葉という集中力や意思決定などを司る部分や、感情を司る扁桃体の活性化につながるので、仕事のパフォーマンスを高めるには効果的です。筋肉のように脳も意図すれば鍛えられるということで、これを習慣化しない手はありません。

抑圧している感情や思考を可視化する

次に紹介したいのは、書き出しだけ決めておいて、あとは筆を止めずに1~2分ほど頭に思い浮かんだことをそのまま書き留めるジャーナリングという手法です。頭によぎる考えを書き留めていくと、自分でも驚くほど脈略のないことがどんどん浮かんできたりします。

ジャーナリングは、頭に湧いて出てくる感情や思考に振り回されるのではなく、それを客観的に気づいていくための練習です。

社会生活の中で、抑圧している感情や思考が心の底でモヤモヤとしてしまい、実は振り回されていることがあるものです。それを1度認めて、対処するためには観察して受け止めることが大切です。

疲れているときなど、少し立ち止まってこのような方法を試してみてはいかがでしょうか。

 

荒澤 文寛 Arasawa Fumihiro
株式会社ビジネスコンサルタント入社後、各国の責任者を経て、
ベトナム法人を立ち上げ。現ジェネラルダイレクター。
Business Consultants Vietnam Co., Ltd.
電:024-6269-6162
E-mail:vietnam@bcon.co.jp