SK人事部 採用・教育虎の巻 其の五十八

こんにちは、HR―リンクの竹之内です。ベトナム人社員と良好な関係を築き、共に成長していくためには、ベトナム人の特徴をおさえる必要があります。いくつか例を挙げてみます。

根本的な感覚の相違を認めよう

「ベトナム人は責任感がない、謝らない」といった話がよくあがります。「仕事に対して責任を持つこと」や「悪いことをしたときは謝る」、「言い訳をしない」などを口酸っぱく話しても、意図が伝わらないという現場の声を聞きます。

◇例①:小売店で買い物をした場合

商品の取り寄せに1週間かかると言われ、1週間後に取りに行くと商品はまだないという。

店員「納品業者が1週間と言った。1週間で納品しない業者が悪い。自分は謝る必要がない」

日本人客「納品業者云々は店側の問題。店頭で客に案内をして結果的に迷惑をかけたら謝罪すべき」

ここにはベトナム人と日本人の根本的な感覚の違いがあり、両者の主張のやり取りでは議論が平行線になってしまいます。

例②:部下が失態を犯した場合

日本人に多い「責任者出せ!」というフレーズですが、ベトナムでは肩透かしに遭う可能性が高いです。以下は私の知り合いによる事例です。

ベトナム企業の上役と打ち合わせを行い、当日はその部下が進行を行うという段取りでした。しかし、部下が打ち合わせ内容を理解しておらず当日支障をきたしたとのこと。日本人は上役にクレームを入れたものの、上役は部下にきちんと伝えたと言うのみで、釈然としなかったそうです。

「責任」における大きな認識の違い

日本人がベトナム人に対して責任感がないという場合でも、彼らは自分が負っている責任は果たしていると思っている場合が多々あります。自社のスタッフなどでその部分を叱責、または教育する場合は上記の感覚の違いから説明する必要があるでしょう。ただ単に責任感がないと頭ごなしに叱るだけでは思わぬ反発を生む恐れがあるので、ご注意下さい。

HR-リンク 竹之内 雅也

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