Q. 面接が「ドタキャン」された!
その心理や背景とは?

A. 他社で内定が出たのかも。
とはいえ、それは非常識!

ベトナム人は時間にルーズな傾向があるとはいえ、約束していた面接に現れないなんてベトナム人にとっても非常識なことですよ。決して「ベトナムあるある」の1つではありません。

そこで、「ドタキャン」をする側の心理って一体どうなっているんだ? ということですが、もしかすると第一希望の会社から先に内定が出たのかもしれませんね。早くオファーが出た会社に決めてしまうという人は多いです。だからといって、すでに予定されていた採用面接を「ドタキャン」してよいわけではないですよね。

これまでの私の経験でいうと、ジュニアクラスのスタッフにこういった傾向が多くみられます。1社内定をもらった状態で、さらにもう1社面接を受けて、両者を検討するという工夫ができない。そこまで考えが至らないんですね。

9X世代の人材をどう活かしていくか

ベトナムでは90年代生まれの若者のことを、9X世代と呼びます。日本の「ゆとり世代」といったところでしょうか。

前述したジュニアクラスのスタッフの多くはこの9X世代にあたります。

9X世代全員に同じ傾向があるとは言いませんが、両親が戦後生まれで、経済的にも余裕が生まれ、生まれた時から多くの選択肢が与えられていた「選ぶ立場」にいる彼らにとって、すでに興味を失ったものに対して、注力する意味が見い出せないのかもしれません。

2020年には、いよいよこの9X世代が30代に突入します。この世代のバックグラウンドや特徴を知ったうえで、9X世代の人材をどう活かしていくか、マネジャーなど管理職として活躍できるよう成長させられるか、企業にとってこれからの10年間がカギになるでしょう。

レ・トゥイ・ディウ・ウィン
Le Thuy Dieu Uyen
2013年に入社。
2018年4月にジェネラルダイレクターに就任した。
JAC Recruitment Vietnamホーチミン市事務所
電:028-3821-7730
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