Q.　９X世代の社員たち、
将来をどう捉えている？

A.　短いスパンで考えています。
管理職も割り切って。

前回も話しましたが、ベトナムでは90年代生まれの若者のことを９Ｘ世代と呼びます。00年代生まれの10Ｘ世代が社会で活躍する日ももうすぐですね。今回は９Ｘ世代について、私が日々感じていることをお話しします。

現代の若者はデジタルネイティブなのでとにかく情報量が多く、発想力が豊かです。面接の時は自分がどうしたいか自己アピールすることも得意です。仕事の内容より先に希望の給与額を具体的に提示してくる人も多いですね。自分から発信できるのはよいことだけど、「自分のことしか考えていない」という印象を与えてしまうことも。自分がやりたいことをすぐに成し遂げたい。時代の流れが速いからこそ、生き方が焦り気味なのでしょう。

若者にはＩＴや外資系の企業人気ですが、「給料が高い」「オフィスがかっこいい」そんなイメージばかりが先行して、自分のスキルに見合っているのか理解していない、なんてことも多いです。

短期間で成果を出すことに着目して

採用に関するアドバイスとしては、若手の社員には長く会社にいてくれることを最初から期待しないほうがいいでしょう。ひと世代前は、入社したら３年、５年とじっくりとキャリアを積み重ねていくのが普通でしたが、今は１年ごとに転職を考えている人が多いです。ですから、１年という短い期間でも社員が１００％やそれ以上の力を出し切ってくれるのであれば、１年後に退職に至っても「採用してよかった」と考えるようにしましょう。

すべての人に当てはまるわけではないですが、最近の若者の傾向として、◇他人に関心がない◇常にマイペースということが挙げられます。群れるのが好きじゃないので、コミュニケーションをとるのもなかなかコツが要りますね。

レ・トゥイ・ディウ・ウィン
Le Thuy Dieu Uyen
2013年に入社。
2018年4月にジェネラルダイレクターに就任した。
JAC Recruitment Vietnamホーチミン市事務所
電：028-3821-7730
www.jac-recruitment.vn
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