ウィンさんの辛口お悩み相談室　第21回

Q.　「●●ハラスメント」という概念は
ベトナムにもありますか？

A.　あるにはある。ただ、日本と
同じとは限らないので柔軟に！

昨今、日本では職場における「パワハラ」「セクハラ」などが問題に上がりますが、ベトナムでも特に女性に対してのハラスメントは意識されるようになりました。ただ、日本ほどは厳しくなく、本格的に認識されていくのはこれからだと感じています。

女性の多い職場であればなおさら、褒めても「セクハラ」、注意したら「パワハラ」…。どんな受け止められ方をするか不安で、固まってしまうこともあると思います。実際に日本から赴任されたばかりの代表の方が、「どう振る舞ったらよいのか、わからないよ～」と、嘆いていらっしゃいました。

親しみを込めて、女性スタッフに対して○○ちゃんという呼び方がＯＫであったり、言葉に関しては日本ほど厳しくはないですが、やはり振る舞いは紳士的に、と私は思います。そして、女性スタッフに対して縮こまってしまうよりも、日常的に髪の色やメイク、ドレスを褒めることをおすすめします。ベトナム人女性は褒め言葉を素直に受け取ってくれますし、社長が私のことをちゃんと見てくれていると嬉しくなるものです。

「褒め上手になる」というのは、日本とベトナムで頭の切り替えが必要かもしれませんね。逆にベトナムの職場環境に馴染みすぎて、言動が緩んでしまっている人は日本に帰国してからが大変かもしれません（笑）。

人を動かしたいなら
「パワフル」であれ

そして、ベトナムでは主に、指示する時の口調がキツいなど、古い慣習として「パワハラ」はあるといえます。業種にもよりますが、やはり皆人間だから、誰でも「物は言いよう」だと思いますよ。逆に、丁寧に伝える方が、威厳を感じさせるかもしれません。言動で威圧し、部下をコントロールすることよりも、パワフルな上司と感じてもらうことが大事ではないですか？

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