ウィンさんの辛口お悩み相談室 第5回
Q. ベトナム人と日本人部下の意見が対立し、板挟みに…。ベストな対応は?
A. 公正な立場で、双方の「言い分」を聞き、論理的で明快な審判を
こういった状況の場合、絶対に避けなければならない対応は、話を何も聞かずにどちらかの肩を持つような言動をすることです。
あなたは職制上、2人の上司ではありますが、公正な判断を下す審判の役割を演じなければなりません。
問題になっている意見の対立の核心と背景を確認する必要があり、その際に両者を一堂に会して議論させないようにしましょう。
まずは、片方ずつ別室に呼んで話を聞きましょう。必要に応じて、関係者の同席を求めることで、より客観的な分析が可能になります。
日頃の好悪の感情が仕事の場で一気に爆発したことが意見対立の真の原因ということもあります。ですので、職場の人間関係なども視野に入れておく必要がありますね。
「説得する」ではなく解決案を提示しよう
問題の意見対立の核心と背景・原因が関係者の証言等を含めておおよそ把握できたら、双方に相手方の考え・主張等を伝えます。その際に自分自身の考えを軽く入れ込むとよいでしょう。ただし、この段階で双方を「説得すること」は考えない方が良いです(まだ、早い!)。
両者との接触を通じて、意見対立がどのような問題に関して、どのような背景・原因で生じたかを確認できた段階で、上司としての威厳をもって解決案を提示します。
そこには一種の論理性が求められることは当然のことです。
双方の「言い分」を真摯な姿勢でヒアリングし、基本的には、双方の熱が冷めるまでは、お互いの主張を面と向かって口頭で対抗させないことが肝要です。
その上で上司としての論理的かつ明快な判断を下すことが大切でしょう。
レ・トゥイ・ディウ・ウィン
Le Thuy Dieu Uyen
2013年にJACリクルートメントベトナム入社。2018年4月にジェネラルダイレクターに就任。
JAC Recruitment Vietnamホーチミン市事務所
電:028-3821-7730
www.jac-recruitment.vn
Le Thuy Dieu Uyen
2013年にJACリクルートメントベトナム入社。2018年4月にジェネラルダイレクターに就任。
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