Q. 現地法人の社長として赴任し、早く成果を上げたいと焦っています

A. 近視眼的な立ち振る舞いより、まずはベトナムに馴染むこと

こんにちは、JACリクルートメントのウィンです。先日、この春に現地法人の社長として
ベトナムに赴任された方から、「早く良い成果を上げなければという焦りを感じています」という相談を受けました。

赴任したばかりで、ついベトナム駐在歴の長い身近な日本人に意見を求めて判断基準にしてしまう、
日本語が上手なスタッフとだけ交流してしまう…。このような現象は特に新任社長に少なからず見受けられます。
ベトナム人スタッフはそんな様子を眺めながら日本人新社長を見極めているだけでなく、
「いつも社長の話し相手になっているから評価されている」、「社長から声を掛けてもらえないから嫌われている」と、
口には出さなくとも悶々と妄想を巡らせていたりもします。

目先にとらわれず、着実に1歩ずつ

新任の日本人社長にとって、会社は「学校」であり、社長の役割はさながら「担任の先生」と言えるでしょう。

まずは常にアンテナを張り、「生徒たち」の基本的な思考や行動のパターンを理解するために
情報収集に努めることをおすすめします。

仕事上の成果だけを追求するという近視眼的な立ち振る舞いでは誰もついてきません。
長い目で着実にベトナム社会に溶け込もうとする姿勢が求められるのではないでしょうか。

ベトナム人スタッフは新任社長による積極的な情報収集活動に応えたいので、何でも尋ねて欲しいと思っています。
新任社長からの積極的なアプローチを心待ちにしているのです。

また、彼らから教えてもらった情報を活かし、得られた成果などをフィードバックするのも喜ばれます。
何と言っても、ベトナム人はややお節介な部分があるので、「人の役に立った!」という点に喜びを感じるのです。
これは現代社会で忘れられがちな人間の極めてシンプルな感情でもありますね。

 

レ・トゥイ・ディウ・ウィン
Le Thuy Dieu Uyen
2013年にJACリクルートメントベトナム入社。2018年4月にジェネラルダイレクターに就任。
JAC Recruitment Vietnamホーチミン市事務所
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