ウィンさんの辛口お悩み相談室　第3回

Q.　優秀なベトナム人から退職願が…。どういった対応が適切でしょうか

A.　普段から会話を通じて本音や真意を引き出す交流を

こんにちは、ＪＡＣリクルートメントのウィンです。頼りにしている優秀なベトナム人社員の
退職意思表明に戸惑ったり、ショックを受けた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は転職が理由の退職願への対応と、今後の離職防止措置について考えてみたいと思います。

経験上、ベトナム人の転職パターンは２種類あると感じています。１つ目はベトナム人の上昇志向の強さによる
新天地を求めた転職、２つ目は現在の労働条件や職場環境に対する不満が理由の転職です。

前者に関しては、就労意識や人生観に基づくため慰留することは極めて難しいと言えます。
ただ、当該社員が会社の将来の事業展開等を理解していないこともあるため、意見交換を行う場を設けると良いでしょう。
後者は、労働条件や環境についての考えを尋ね、丁寧に説明すべきです。

いずれにせよ、退職するからと言ってぞんざいな対応は絶対にＮＧです。悪い噂はすぐに広まります。

ベトナム人の感性を考慮した労務管理を

どんな理由であれ、ベトナム人社員の退職に際して留意すべきは、南国特有のおおらかさに加え、
極めて情緒的な感性を持っているベトナム人のマインドです。

日常の業務でも「人に付く」傾向がありますが、自分が属する部門・部署の上司や同僚の退職に伴う
不安感が自らの退職に繋がる場合が少なくないのです。
そのため、１つの部署を構成する社員が同時に退職するという事例も多々あります。
経営者や管理者はそういったベトナム人の感性を踏まえた労務管理を心掛けましょう。

社員に対して出来るだけ早い段階で彼らの本音や真意を引き出すことに成功すれば、
的確な対応策を考えることも出来るはずです。また、ベトナム人（特に南部）の飽きっぽい性格を鑑みて、
職場に新しい風を吹かせるような試みも効果的です。

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