「1」を2にも3にも組織としての能力向上

個人の能力の総和=組織力ではないと、以前のコラムでお伝えしました。「一のものを二にも三にも拡大して活用できる企業内の唯一の資源は、人的資源のみである。常に人間能力の啓発向上を目指した組織活動を心掛けよ」。これは弊社で大事にしている価値観です。近年、人的投資の重要性はますます高まっています。

個人の能力向上と同時に、組織としての能力向上はいかがでしょうか。たとえばチームとグループの違いは何でしょう。サッカーや野球はチームスポーツです。では、飛行機で成田からハノイに向かう乗客はチームでしょうか、グループでしょうか。

バスがガス欠で止まり、乗客がみんなでガソリンスタンドまで声を掛け合って押していこうとなったら、チームでしょうか、グループでしょうか。

チームとは、2人以上で、目標が共有され、相互作用があり、結果に対して共通責任をもち、相互依存(一人ひとりが独立的であると同時に、必要な時は助け合う)ができている、と弊社では定義しています。

チーム力を高める4つのプロセス

チーム力の向上には、4つのプロセスの共有が重要です。①チームメンバーはお互いの目標を知っている。②チームメンバーはお互いの役割を認識している。③作業手順が共有されている。④お互いの人間関係を知っている。文字にすると簡単ですが、実際に取り組むにはとても難しいことですよね。

知識 大輔
Chishiki Daisuke
「ビジネスコンサルタントベトナム」ゼネラルダイレクター。日本で営業責任者を務めた後、「必科恩企業管理諮詢(上海)有限公司/BConChina)で5年間、董事長総経理を経験。2020年から現職。

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