Uターン帰国者の求職
採用における課題は?

日本語話者を募集するベトナムでの求人に対して、日本在住のベトナム人からの応募が増えています。労働傷病兵社会省の2022年7月の発表によると、日本で働くベトナム人は50万人近く。直近の円安の影響で、ベトナムドン(VND)換算した給与は大きく目減りしました。日本語話者を採用したい在越日系企業にとって、これらベトナム人の層はとても魅力的です。

Uターン帰国希望者の採用では、2つの課題があると考えます。1つはベトナムにて対面面接ができないこと。日系企業では基本的に最終判断は対面面接が必須のため、書類選考で不通過となることがあります。個人的に、これはもったいなく、一次面接はオンラインで行い、有望な人材は日本国内での対面面接などが模索できるのではないでしょうか。

2つ目は入社可能時期です。帰国準備などに時間を要するため、退職者の後任としての採用には間に合わない可能性があります。一時的に在宅で就業を開始し、ベトナム帰国後はオフィスで就業するなどの解決策はあると思っています。

日本在住の経験者を
採用する際の注意点は?

日本在住者は、日本の文化理解や日本語能力が高い人が多いです。ただし、一緒に働く同僚や顧客にとって一緒に働きたい人材なのかなど、ベトナム人同士でコミュニケーション能力や人格を事前に確認をする必要があります。

中野 祐一
Nakano Yuichi
ジャパンデスクシニアマネジャー。日本で法人営業を経て香港に駐在。タイ勤務を経てベトナムに2015年に赴任。買収した地場企業に日本人1人で入り日系企業向けチームの立ち上げを行った後、ジャパンデスクの責任者として勤務。2020年から労務コンサルティングビジネスの責任者を兼務。

PERSOLKELLY Vietnam
電:093 853 0299
メール: Yuichi.nakano@persolvietnam.com