SK人事部 採用・教育虎の巻 其の二十四

ベトナム人社員は“自尊心”がポイント

「ベトナム人の〇〇なとこダメだよね〜」と、居酒屋にいると周囲から愚痴がちらほらと耳に入ってきます。

気持ちはわかります。日々の業務を真剣にやっていると、ついカッとなってしまうこともあるでしょう。その時の感情に任せて強い言葉で否定することは簡単ですが、人間関係の構築には相互理解が必須です。

そこで今回は私なりの重要ポイントを1つ申し上げます。ベトナムの方はとかく自尊心が高く、悪く言うとプライドが高いとも言えます。中国からの侵略に何度も勝利し、世界で唯一アメリカに負けなかったくらいですからね。故に人格否定はベトナムでは絶対にNGです。失敗を許し、良い点を褒めて伸ばす方が有効です。

それでも成長が見えない、なかなか信頼関係を築けない場合は、スタッフと目指す方向性がズレているか、家庭の問題など外部要因にも目を向けた方が良いかもしれません。

日本人社員は脱“ゲンサイ化”が旬!?

最近、日本人の現地採用のイメージが変わってきたように感じます。昔は現地採用というと否定的なイメージがあったと聞きます。しかし、現在は現地採用者が高学歴化し、豊富な経験を持った優秀な方が増えています。

“逃げ”の海外ではなく“攻め”の海外就職と転じているようです。この流れに企業側も脱“ゲンサイ化”している風潮があります。

例えば、現地採用と駐在員と待遇を区別しない企業や、優秀な社員を日本本社採用に切り替える企業も増えています。将来のメリットや安定が見えることはモチベーションアップにも繋がります。

やる気が低下している現地採用社員にはそういった対応を検討してみてはいかがでしょうか。

そうすることで、“やらされ感”いっぱいで仕事だからと仕方なくやるのではなく、自らの意思と熱意をもって主体的に取り組んでくれるからです。思うように動いてくれないと悩んだ時には、仕事の頼み方から工夫してみてはいかがでしょうか。

平衡舎 室井匡人

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