Q. 社内会議でベトナム人スタッフが
何を考えているか分からない…

A. 「面従腹背」を避けるため、
本音を引き出す雰囲気作りを

会社によって会議の頻度は異なりますが、会議は日本人管理者がリードすることが多いのではないでしょうか。

多くのベトナム人スタッフにとって会議は、日本人管理者から本社の指示の伝達を受ける場になることが多いようです。

「本社の意向だから自分の意見を言っても受け入れられない」、「言っても変わらない」、「会議なんて単なる形式に過ぎない」、といった諦めとも取れる発言をするベトナム人も少なくないです。単なる伝達の場になってしまうと、積極的に意見を出そうとするスタッフの意欲を削ぐだけでなく、彼らが不信感を募らせる一因にもなってしまいます。

会議で本音を語らないベトナム人の気質をよいことに、日本人管理者が保身とも捉えられかねない都合の良い報告を本社に行うために会議を続けることは、本社の経営判断に重大な影響を及ぼすこともありえます。

社内会議で、彼らに「何を求めているのか」、「なぜ必要なのか」を明確にすることで、ベトナム人スタッフの会議への参加意識を高めるとともに、本音を語らせることが出来るのではないでしょうか。

会議での意見を反映・評価するべし

また、ベトナム人は一般に大人数での会議で自分の意見を述べることは得意ではなく、「面従腹背」の状況に至ることも少なくありません。

何を考えているのか分からないと嘆くより、まずは彼らの本音を引き出せるような雰囲気作りが大切と言えます。

さらに、会議で述べられたベトナム人スタッフの意見が適切に経営・運営に反映されている、評価されていることを彼らが実感できる対応をすることが肝心です。これらを意識するだけで、スタッフの会議参加意識だけでなく、日本人管理者に対する信頼感の向上に繋がると言えるでしょう。

 

レ・トゥイ・ディウ・ウィン
Le Thuy Dieu Uyen
2013年に入社。
2018年4月にジェネラルダイレクターに就任した。
JAC Recruitment Vietnamホーチミン市事務所
電:028-3821-7730
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