ESPACIO VIETNAM Co.,LTD
日系不動産業者が見た ベトナム不動産の可能性

東南アジアの不動産を扱う日系企業、エスパシオベトナム。個人向けの住宅の紹介や、法人向けの事業用不動産の相談に乗る不動産仲介業者だ。日本人にとってのベトナム不動産の価値やリスクについて尋ねた。

昨年から急増の開発案件

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代表取締役
有馬壽志氏

同社がベトナムで開業して約1年半、日本人からベトナム不動産への問合せは多くあったという。ただ、日本在住の日本人は購入資格がなかったし、在越日本人は候補者が少なかった。

外国人に関しては、2009年から試験的に集合住宅の一部を持てるようになったが、この6年間で外国人の購入者は約130人で、そのうち100人程度はベトナム人と結婚した外国人だそうだ。

「それが、住宅法改正の決まったことが原因でしょうか、昨年12月頃から大型物件の着工が始まりました。その多くが30階建て以上の高層コンドミニアムで、1プロジェクト当たり4~5棟が多く、十数棟という規模も珍しくありません。購入しているのはベトナムの富裕層でしょう」

価格は約10万~25万USDで、1ベッドルームで45㎡、2ベッドルームで90㎡程度。発売1ヶ月で完売するケースもあるという。

また、比較的安価なコンドミニアムも着工しているが、数が少ないためにすぐに売れて、需要に追い付かないでいるそうだ。それを支えているのは「持ち家がほしい」という、ベトナム人の強烈なエネルギー。

「こうした人たちは中間層で、ホーチミン市内なら郊外に500万円くらいのアパートを買っていますが、富裕層は既に戸建てを持ち、高級コンドミニアムは投資用として購入する。中間層と富裕層の間は広く、その間にいるニューリッチ層は、土地を買って家を建てたいと思っているようです」

ベトナム不動産の将来像

海外不動産はどの国でも懸念材料はある。ただ、ベトナムは政情不安が少ないので、他国に比べて予想が付きやすい国と有馬氏は言う。

ただ、金融商品ではないので、「買ってすぐ売る」は考えないほうがいいし、利回りだけを求めたら利率の良い定期預金のほうが確実かもしれないと語る。

「不動産は最低5年で考えましょう。買ってから2年後に完成として、ピンクブック(権利証)が来るのがそれから1~1年半後と見て、その後の5年間は保有するということです」

ベトナム不動産を勧める理由は、価格の安さ以外にも、不動産市場の伸びしろがあるからだ。

有馬氏によれば、東南アジア諸国の成長国の多くは停滞期に入っているが、ベトナム、カンボジア、ラオスでは伸び始めるフェーズに入っており、不動産を山で例えるとシンガポールが10合目で既に頂上、タイやマレーシアが9合目、フィリピンは7号目、ベトナムは3合目、カンボジアは昨年が元年で1合目という。ベトナムはまさに今からが成長期となる。

「私も何度か参加しましたが、住宅の抽選会に行って当選したら、その場でクレジットカードで手付金を支払います。金額は5000万~1億VND程度。その後、例えば完成までの2年間で残りのお金を払えなければ権利がなくなるという、シンプルな仕組みなのです」

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