マネジメントにおける言語の重要性

こんにちは。ビジネスコンサルタントの荒澤です。ベトナムで活動し始めてから2年弱が経ちますが、
日々職場のメンバー、お客様、そして町の人々から大きなエネルギーをもらっています。

海外に赴任している日本人とお話すると、異文化に適応すること、また、異文化の中のマネジメントが
難しいという悩みをお聞きします。

現地のスタッフをマネジメントしていく上で、私自身が大事だと感じるのは、まずは英語や現地の言葉で
話そうと努力すること。通訳を介するのであれば、明確で、わかりやすい言葉を通して伝えることです。
片言の英語でも、自分自身で伝えようとする姿勢は、本当に大切だと強く感じます。

また、赴任者が抱える恒常的な課題に、「リテンション」が話題に挙がります。
私がベトナムに赴任してからの期間でも、優秀な人材が残り、活躍している組織にたくさん出会いました。
そういった組織には、必ず魅力的なトップとマネジャーがいました。

魅力的なトップ、マネジャーの共通項とは

何が魅力的なのか。私なりに整理してみると共通しているのは、「人間力」「ビジョンを示す力」
「部下に成長の機会を与える力」の3つではないかと思います。

かくいう私も、経営者として学習の日々ではありますが、日本で担ってきた役割よりも広い視点で物事を見たり、
判断したりすることは言葉で言うほど容易くはありません。

私と同じように多くの海外赴任者が、経営者としてのリーダーシップを発揮したいと
考えていらっしゃるのではないでしょうか。以下の3本の柱をぜひ、意識してみてください。

・グローバル企業における経営幹部に必要なリーダーシップについて、基本的な考え方・理論を勉強する

・組織運営の上位概念(使命・事業領域・中核的価値観・ビジョン・戦略)と、
それに合致した組織構造・人事制度について考える

・人間理解を深め、自己の影響力と対人感受性を啓発する

 

荒澤 文寛 Arasawa Fumihiro
株式会社ビジネスコンサルタント入社後、各国の責任者を経て、
ベトナム法人を立ち上げ。現ジェネラルダイレクター。
Business Consultants Vietnam Co., Ltd.
電:024-6269-6162
E-mail:vietnam@bcon.co.jp